グランプラスやオペラ座から数分のところにこんなかわいい映画館がある。近くへ行って観たらちゃんと現役の映画館だ。HPを見ると、やはりこだわりを持っている。商業化された映画の他にちゃんとアートとしての映画を大事にしている。中にはバーなどもあり、パーティなどもやっているようだ。
ベルギーでは各町には必ず小さい映画館があるが、経営はかなり厳しい。20年前にはブリュッセルにもシネマコンプレックスなるものができた。ところがそれはハリウッド派の商業映画ばかりだ。そこはさすがヨーロッパ、古い小さい映画館も同様に健在。詳しくは:シネマNOVAへ
ベルギーの町の名前はいくつかの書き方があるので、知らないと全く違うところかと勘違いしてしまう。ここイープルはベルギーの中でも「陸の孤島」のような場所にある。北のフランス国境沿いにあって、一応オランダ語圏だ。この町が有名なのは「猫のお祭り」と第一次世界大戦の時にはヨーロッパ最大の激戦地の一つになり、町のほぼ100%が壊されたこと。元々12〜13世紀に建てられた街並は第一次大戦後、細部にわたるまで正確に復元された、もちろんほとんど元の煉瓦や原材料を使って。この市庁舎(できた当時は最大の商業施設)は1999年にユネスコの世界遺産に登録された。私が偶然にここを訪れた時、たまたまビーチバレーの選手権が開催されていた。ベルギーはほとんど「過疎化」というのはない。どこの地方へ行っても活気や繁栄が感じられる。ここイープルも高々3万人の小さな町なんですよ。
ブリュッセルの中心部を歩いていたらこんなものに出くわした。人気漫画、BDに出てくるキャラクターだ。高さは2メートルほどあろうか・・環境大国のEUはこの数年で都市から自動車を閉め出そうと計画している。私もベルギーに住んでいた時はすべてクルマだった。都市の中心部でも気軽にどこにでも駐車でき、ユーロになる前は1時間30〜60円ぐらいが駐車料金の相場だった。ところがこのところの物価高に加え、EUの方針として自転車や公共の交通機関を利用するように、仕掛けているようだ。ただ、小さいブリュッセルの中でもかなりアップダウンがある(自転車に慣れない私にはそう見える)ので??とも感じるが、観光ならこの上ない手法かもしれない。何しろ自転車王国です。
このイロサクレ、神聖なる島、といわれる飲食街はグランプラスの横を通っている「マルシェオーザルブ、Marche aux Herbs」通りを隔てたところにあって、ブリュッセルへ観光したことのある人なら誰でも行ったはずの地区。有名な人形劇場「Toone」やムール貝の店「シェ・レオン」などがる。高級な「Galerie St.Hubert」もこのイロサクレの中を突っ切ている。グランプラスとは反対側には、オペラ座がある。この地区はクルマが通れる通りが2〜3本あるだけで他はこのように狭い路地が入り組んでいる。古い庶民の街が残っている。これを残すためにここの住民たちは、ある種の「血を流さない革命」の勝利を1960年に経験している。それ以後ここの都市計画などはブリュッセルから独立した形で、この街の「行政(NPO)」が取り仕切っている。これが大成功を修め、ブリュッセルや他の地域もイロサクレに敬意を表し、ここから学んでいることは確かだ。
オペラ座第2弾、修復作業について。ベルギー国民にとっては、多分国会議事堂よりも重要な場所がこのオペラ座だ。ベルギーの建国に重要な役割を果たした。1830年に独立戦争が勃発したのは、それまで数々の領主達に支配され、1815年からはオランダの支配下にあったベルギー(まだ国の名前すらない時)は不満を募らせていた。その時にこのオペラ座での演目は愛国心をくすぐられ、奮起した市民は、このオペラ座の前の広場に集り、ここから武力でオランダを追い出す決心をした。その後1855年に火事で内部のほとんどは焼け落ちたが翌年には内部だけを再建し、現在に至って居る。内部の修復作業は2003年から5年間に渡り、今年9月に終結し、その詳細がレポートになった。今日の写真はすべて「Regie des Batiments ベルギー建築省」からお借りした。
今日、11月1日は「EU ヨーロピアンユニオンの独立」記念日。今年はEUができて50周年の記念の年で、ブリュッセルでは様々な記念イベントが開かれている。一国が独立を宣言しても、国際社会がそれを認めなければ意味がない。マーストリヒト条約が施行された日、CIAの情報には「EUの独立は1993年11月1日」なのだそうだ。ベルギーもそうだが、文化や文明の歴史は数千年あっても「国」というのは政治的国境で時代によって変わっていく。これが日本とは根本的に違う。国境は政治的に作られたもの。個人のアイデンティティーを国に求めるより、それぞれの生まれ持った血筋や文化や社会で決まって来る。だからEUのモットーは「団結した多様性」、違うことが当たり前、でもお互いの繁栄のために団結しよう・・・











