"青い鳥"を捜しにおとぎの国へいらっしゃいませんか? ベルギーにはあなただけの"青い鳥"がきっと見つかります。そんな旅のお役に立てれば・・・
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ilot-sacre1.jpgこのイロサクレ、神聖なる島、といわれる飲食街はグランプラスの横を通っている「マルシェオーザルブ、Marche aux Herbs」通りを隔てたところにあって、ブリュッセルへ観光したことのある人なら誰でも行ったはずの地区。有名な人形劇場「Toone」やムール貝の店「シェ・レオン」などがる。高級な「Galerie St.Hubert」もこのイロサクレの中を突っ切ている。グランプラスとは反対側には、オペラ座がある。この地区はクルマが通れる通りが2~3本あるだけで他はこのように狭い路地が入り組んでいる。古い庶民の街が残っている。これを残すためにここの住民たちは、ある種の「血を流さない革命」の勝利を1960年に経験している。それ以後ここの都市計画などはブリュッセルから独立した形で、この街の「行政(NPO)」が取り仕切っている。これが大成功を修め、ブリュッセルや他の地域もイロサクレに敬意を表し、ここから学んでいることは確かだ。
★イロサクレの歴史
1200年代にはすでにこの地区のことは文献に出てくるそうだ。
国ができる以前から、庶民の生活の中心地としてできていたことは確か。

それよりも、なぜブリュッセルから独立したかの方がここでは重要なのだ。
第二次大戦後、庶民の生活も落ち着いた1950年に入ると中心部がにわかに喧しくなった。ブリュッセルは1958年の万国博覧会開催が決まり、古い汚い建物を壊し、新しい建造物を次々に建てだした。それを観た下町の庶民は恐れをなし(あまりに醜いので)この地区だけは手をつけてほしくないと思う住民が一致団結した。陳情書を提出し、何度も話合いを設け、1960年にここの住民とブリュッセル市長との間に議定書が交わされ、都市計画などはこの地区に任せるということになった。その時にNPOを立ち上げ、様々な役職、そしてその時に現在の「イロサクレ」という名前も決めた。

このイロサクレの住民にとって一番重要なことが「都市計画」、17世紀の建物や街並をそのまま維持するということ。建築の無秩序は許さない。1960年にブリュッセルの市長だった人もここの市民に賛同し、最初のお祭りでは「プライベート」でこの組織の名誉職についたそうだ。

★ここはさながら独立国
イロサクレでは、一つの国のような組織がある。
・議会
・役所 Rue des Bouchers number 17
・市長(Burgomasterーベルギーユーモアで綴りを変えてある)
・大使
・名誉市民
・大臣
・各委員会と委員たち
・騎士他貴族の任命
・国旗と国歌


ilotsacre1.jpg★国境
イロサクレのテリトリーは以下の通り。
"Rue des Fripiers", "Rue de l'Écuyer", "Rue d'Arenberg", "Rue de la Montagne", "Rue du Marché aux Herbes" これらの通りに囲まれた内部。
左の画像の色の濃い部分でこの地区にあるすべての通り、広場、すべてがイロサクレに入る。

★独立後の活躍
とても活発で、数えきれないほどのヨーロッパ各地との姉妹都市条約、大使はじめ外務大臣の歴訪。ベルギー国内やヨーロッパ各国からの公式訪問。
■最大の成果は「都市計画」
 この組織が50戸以上のファサードの修復をした。
決まりとしては、もし修復する時に壁の中から別のレンガがでてきたら(1平米以上)そのレンガで修復する。まどに使う石は17世紀のやり方で(手で削る)やる。掘って土の下から別のレンガがでてきたらそのレンガで壁もつくる。17世紀の"イタリア風フランダース"スタイルでの修復。使うレンガはスペイン製のみ許可する。などなど・・・
看板など原則禁止だが、外に出す文字は17世紀の文字のみ許可する。


表側の商店や飲食店が並ぶ裏側には、昔の民家が沢山ある。例えば、人形劇の「Toone」はその幾つかの裏にある民家を繋げて劇場とバーにしてある。1695年の建造物だそうだ。とてもいい雰囲気なのでぜひ行ってください。壁には1830年の独立戦争に使った大砲の球が埋め込んである。562082301_bbb1d8ef03.jpg

昔の庶民の家はとても小さく、一戸建てのドアを開けると6畳~8畳位の一つの部屋だけで裏庭にトイレがあり、屋根裏が寝室になっていたようだ。このようなかわいい家が実はまだこのイロサクレには沢山ある。
こんな家に住んでみたい。

私自身もここは「観光客用の地域」だと思い、あまり行かなかったが実は本当の下町ブリュッセルなんだということがわかった。
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コメント
この記事へのコメント
上の話しに付け加えると、ベルギー(ヨーロッパ全体)では建物の表、ファサードはその建物の持ち主の物ではなく、市民全員のものという感覚が一般的にある。だから「美しさ」にとても気を使う。洗濯物などを出さないのはあたりまえなのだ。
2007/11/06(火) 17:22 | URL | jeanneke #be.zvRnw[ 編集]
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