"青い鳥"を捜しにおとぎの国へいらっしゃいませんか? ベルギーにはあなただけの"青い鳥"がきっと見つかります。そんな旅のお役に立てれば・・・
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eu-honbu.jpgユーロクラートという言葉は、ベルギーでは15年ほどまえからボチボチ使われ始めた。

新しい言葉でネット上のアメリカ系の辞書には「EUを仕切るエリート集団」というようなことが書かれているが、少し違う。まず、ヨーロッパ人が一番嫌っている言葉が「エリート」という言葉だ。理由は歴史的なもので、ナチスドイツが自分たちを「エリート」としたから。ヨーロッパではこの言葉を使わない方が無難だ。

ヨーロッパでは、この60年で歴史的なクラス階級はほぼ崩壊してしまった。60年代の植民地などの独立、それまでの貴族階級や特権階級の人々の富は、厳しい税制により無くなりつつある。高い税率、行き届いた福祉、規制された労働時間や金融・経済などで「貧富の差」が狭まった。

アメリカや日本のように「学閥・学歴」などの差もない。

それではこれからのヨーロッパで「格差」というか「階級」は何によって分かれるか?

このような話の時に出てくるのが「ユーロクラート」だ。

簡単に説明すると「言葉が沢山できる階級」とそうでない人々。そしてそのギャップは広がりつつある。
eu-honbu3.jpg外国語を一つ勉強することは同時にその言葉の背景にある歴史や文化を学ぶことになる。だからそれだけ文化レベルが向上し、世界を理解する上で役に立つ。チャンスも広がる。

EUが運営している学校がある。「Schola Europaea」ヨーロピアンスクールという幼稚園から高校まで一貫した教育をする。EUは今年で50周年をだが、ほとんど同じ歴史がある。今はベルギーを中心に周辺にできたようだが、私の息子たち(現在24と25歳)は幼稚園からその最初の学校へ通った。

ブリュッセル南部の広大な敷地に幼稚園、小学部~高等部と4歳から18歳ぐらいまで、3000人を越す学生と先生をいれると5000人ぐらいのベルギーでは巨大な学校だった。夢のような学校で今でもそこで過ごせて良かったと思う。

当時は、ほとんどの親はEUで働いている。うちはそうではなかったが、簡単に入れてくれた。EUの子供たちは無料、そうでない親は年間4~5000円の授業料。面白いのは、親が「NATO」関係者だと約30万円以上を払わされる。(当たり前だが、他は一切の差別はない)

うちの子供たちは最初から「オランダクラス」にいた。
ある時、幼稚園で担任が急病で子供たちを見られなくなった。となりの「デンマーククラス」の先生が自分の園児たちと一緒に一日「オランダ」の園児をみることになった。子供の話だとその先生は「デンマーク語」しか使わないので面白かったと・・

4歳から2年間はこの幼稚部、つぎの5年間は小学部。
小学校3年からは「第二カ国語」という外国語が入ってくる。すべてのクラスで選べるのは「英語、フランス語、ドイツ語」。だから「ドイツクラス」の子供たちは英語、フランス語から選ばなければいけない。

毎日ある「第二カ国語」の授業はそれだけのクラスが編成される。息子たちはフランス語を選んだが、その授業でとなりに座るのは、イタリア人、イギリス人、ギリシャ人、デンマーク人etc。最初の一年は読み書きなしで話すだけ。その後読み書きが始まる。

こうして小学校は5年までで、中学に進む。(幼稚園から「2・5・7」というシステム)
中学になるとその科目ごとに部屋を変える。その科目の先生の部屋へ行かなければいけない。しかも、「第三ヶ国語」が入り、音楽、美術、体育は「第二カ国語」での授業になる。

2年後(日本の中学2年)には「第四カ国語」が入ってくる。第3カ国語からは選択肢も増え、オランダ語やギリシャ語全て選択可能。その上、歴史や他の科目も第二、第三ヶ国語で受けるようになる。

それ以降は文科系、理科系他なのになるので、文科系で言葉を勉強したい子供は7~8の言葉を勉強できる。

そうでなくとも休み時間やクラブ活動などで、勉強していない言葉さえも話せるようになってしまう。例えば、長男のクラスメートのお兄さんは、ヨーロピアンスクールの後イタリアのボローニャ大学に行ったが、イタリア語は一度も正式には勉強しなかったそうだ。でもイタリア人のガールフレンドが居たので、イタリア語は自分で勉強したそうだ。

こういう子供たち(ユーロクラートになり)世界中で活躍し始めているのだろう。

下の写真はEU本部付近にある、数年前に設置された作品でEUの国々の歴史を大事にしつつも、自然や環境に調和した繁栄を目指すというアート作品。

eu-honbu2.jpg
P.S.
学校に日本人は居なかったので、うちの息子たちはとても人気があり、毎週末沢山の子供たちが泊まりにきた。PTAの親たち曰く、日本文化(異文化すべて)に触れられることは自分の子供にとても良いことだ。(私は自分の子供たちとは100%日本語だった。)
住んでいるのが、フランス語圏。元だんなは子供たちとは100%フランス語で接した。

家族4人でテーブルに座ると、子供どうし=オランダ語、父親と子供たち=フランス語、母親と子供たち=日本語、父親と母親=英語、というびっくりするような光景が最初から。

父親は我々が話す日本語すべて解っている。私もフランス語やオランダ語を理解している。当然子供たちは親たちが話す英語は問題ない。うちの子供たちは「だれに何語で話せばいい」ことを生まれながらに理解している。

大人の世界も同じで、どの人にどの言葉で・・・というのが「ブリュッセル流粋」なことなのだ。
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