ベルギーの町の名前はいくつかの書き方があるので、知らないと全く違うところかと勘違いしてしまう。ここイープルはベルギーの中でも「陸の孤島」のような場所にある。北のフランス国境沿いにあって、一応オランダ語圏だ。この町が有名なのは「猫のお祭り」と第一次世界大戦の時にはヨーロッパ最大の激戦地の一つになり、町のほぼ100%が壊されたこと。元々12〜13世紀に建てられた街並は第一次大戦後、細部にわたるまで正確に復元された、もちろんほとんど元の煉瓦や原材料を使って。この市庁舎(できた当時は最大の商業施設)は1999年にユネスコの世界遺産に登録された。私が偶然にここを訪れた時、たまたまビーチバレーの選手権が開催されていた。ベルギーはほとんど「過疎化」というのはない。どこの地方へ行っても活気や繁栄が感じられる。ここイープルも高々3万人の小さな町なんですよ。
今日、11月1日は「EU ヨーロピアンユニオンの独立」記念日。今年はEUができて50周年の記念の年で、ブリュッセルでは様々な記念イベントが開かれている。一国が独立を宣言しても、国際社会がそれを認めなければ意味がない。マーストリヒト条約が施行された日、CIAの情報には「EUの独立は1993年11月1日」なのだそうだ。ベルギーもそうだが、文化や文明の歴史は数千年あっても「国」というのは政治的国境で時代によって変わっていく。これが日本とは根本的に違う。国境は政治的に作られたもの。個人のアイデンティティーを国に求めるより、それぞれの生まれ持った血筋や文化や社会で決まって来る。だからEUのモットーは「団結した多様性」、違うことが当たり前、でもお互いの繁栄のために団結しよう・・・







